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(社)日本産科婦人科学会
産婦人科専門医
母体保護法指定医
<略 歴>
◆1962年 信州大学医学部
大学院修了
◆1965年 博愛医院開業
◆1995年4月〜2009年3月
(通算6期12年)
新宿区医師会会長
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)患者が増加していると聞きました。日本における最近の傾向と注目されているSTD(性感染症=性行為感染とは何でしょうか? |
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◇ 先進国中で、日本は唯一STD感染者数が増えています。近時のSTDの国内感染者は600万人、1年間に発生するSTD患者数は約60万人という調査結果が出ています。
特に、性器クラミジア感染症が一番多く、淋菌感染症も増加傾向にあります。また、風営法が施行されてから、クラミジアも淋菌もオーラルセックスにより咽頭(のど)に感染する咽頭感染が多いのも我が国の特長です。また、先進国では日本だけがHIV感染者とエイズ患者の数が増えています。
現在では、STDは特別な人だけの病気ではありません。性生活を営む者は、皆、感染する可能性がある病気です。 |
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| ◇ 性病とSTD(性感染症=性行為感染症)とは違うのでしょうか? |
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| ◇ STD ( Sexually Transmitted Diseases)とは、性行為感染症(=性感染症⊇性病)のことです。STI (=Sexually Transmitted Infections)と呼ばれることもあります。1999年に「感染症法」ができ、新しく「性感染症」と呼ばれるようになりました。以前は「性病予防法」により、淋病(りんびょう)・梅毒・軟性下疳(なんせいげかん)・鼠形リンパ肉芽腫(そけいリンパにくがしゅ=第4性病)の4つを「性病」と言いましたが、いずれも細菌による病気です。しかし、性行為によって感染する病原体は、細菌、ウィルス、真菌(かび)、原虫、寄生虫などの病原微生物等があります。性行為によって感染する病気全般をSTD=性感染症と言います。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)の診察は何科を受診すれば良いのでしょうか? |
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◇ 当医院のホームページで「病気症状チェックシート」があります。STD(性行為感染症=性感染症)症状に気付いたら、性病科へ行って下さい。女性は産科婦人科(産婦人科)、男性は泌尿器科、また皮膚科や内科でも治療することがありますが、性病科はSTDの専門医です。
なお、STDを放置しておくと、治りが遅くなったり、他の重大な病気を引き起こしたりします。早めに性病科の専門医に診て貰うことをお薦めします。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)の代表的な症状はどのようなものでしょうか? |
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| ◇ 男性の場合は、排尿時の痛み、尿道からの膿(うみ)・分泌物が出ることです。女性の場合は、局部や周辺のかゆみ・痛み、おりもの(帯下)の異常があります。 |
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| ◇ 症状の出ないSTD(性感染症=性行為感染症)もあるのでしょうか? |
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| ◇ 感染してもほとんど自覚症状がでないSTDはあります。例えば、最近多くなっているクラミジアです。特に女性の80%強、男性の50%強は、症状が出ないケースです。知らない間に感染し、また、感染させてしまうことが多いのです。STDは放置しておいても自然に治ることはありません。場合によっては不妊症になったり、他の重大な病気にかかったりする危険性があります。心配な方は当医院で検査を行っておりますので、お気軽にご連絡下さい。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)に感染すると、HIV(エイズウイルス)に感染しやすくなるのでしょうか? |
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| ◇ はい、感染しやすくなります。STD(性感染症=性行為感染症)に感染すると粘膜が炎症を起こした状態になり、抵抗力が落ち、細菌やウィルスが侵入し易い状態になるからです。通常と比較して、約5倍に増加するともいわれています。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)は、潜伏期間中−感染しているが症状が出ていない期間−でも相手に感染するのでしょうか? |
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◇ はい、感染します。これは、STD(性感染症=性行為感染症)に限らず、他の感染症も同様です。実際、潜伏期間中の感染がSTD感染者増加のひとつの原因と考えられます。
STDに感染していることが判明した場合はパートナーに感染している可能性が非常に高く、パートナーも検査と治療が必要です。
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)の感染を防ぐ予防方法とはどんなものでしょうか。私達が知っておくべきことは何でしょうか? |
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◇ STD(性感染症=性行為感染症)の予防にはコンドームが効果的です。特に粘膜の接触により感染するSTDでは、性的な接触行為をする前に付ける必要があります。
コンドームは天然ゴム製のものではなく、ラテックス性のものの方が、ウィルス性のSTDには効果的です。なお、石油ゼリー、ショートニング、鉱物油、マッサージオイル、ローション、食用油などの油性潤滑油はラテックスを劣化させますので、使用してはいけません。 |
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| ◇ セックスをしなければSTD(性感染症=性行為感染症)にならないのでしょうか? |
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◇ STD(性感染症=性行為感染症)の種類によっては、感染している人のタオルや下着類を使うことで感染することがあります。また、まれに銭湯などで感染する場合もあります。
なお、血液により感染するSTDの場合は、カミソリや注射器の共用により感染します。また、母親が感染している場合は、胎児や新生児に感染し、赤ちゃんが失明する場合もあります。 |
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| ◇ ピル(経口避妊薬)はSTD(性感染症=性行為感染症)の感染予防に有効ですか? |
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| ◇ いいえ、ピル(経口避妊薬)は避妊薬です。妊娠を防ぐことはできても、STDの感染予防には役立ちません。 |
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| ◇ オーラルセックスでは、STD(性感染症=性行為感染症)に感染することはないのでしょうか? |
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| ◇ とんでもないです。通常の膣性交だけでなく、 フェラチオ・クンニリングス・リミング等の口腔性交や肛門性交(アナルセックス)でも感染します。むしろ、日本の場合、オーラルセックスによる感染が非常に多くなっています。特に、風営法が施行されてから、風俗でのオーラルセックスによる感染が目立っています。特に、クラミジア菌や淋菌が喉(のど)の粘膜に感染しており、キスだけで感染する場合もあります。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)は町の薬屋さんで売っている薬で治るのでしょうか? |
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◇ STD(性感染症=性行為感染症)の治療薬(抗ウイルス剤・抗菌剤等)は、一般の薬屋さんでは販売されていません。医療機関の処方箋(しょほうせん)がなければ、手に入れることができないのです。
なお、STDは放置したまま期間が経てば治る病気ではありませんから、疑いがあれば、必ず病院へ行き、専門のお医者さん(性病科)に診察して貰って下さい。 |
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)の検査とは、どんなものでしょうか? |
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◇ 意外と簡単です。どうぞご安心下さい。大きく分けて「問診」「視診」「検査」の3つがあります。まず「問診」は、全身や皮膚、局部(性器)、及びその周辺の痛みやかゆみ等の違和感があるかどうか、特に女性の場合は、おりもの(帯下)の異常についてお伺いします。次に「視診」といって、症状の出ている箇所を直接、診ます。そして、「検査」は尿・血液の検査、特に女性はおりもの検査を行います。
なお、当医院では、患者さんのプライバシー保護を第一に考えて、治療を進めています。不安に思う方は、まず来院願います。
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| ◇ STD(性感染症=性行為感染症)の検査や治療に保険は使えるのでしょうか? また、健康保険が使った場合、病歴が外部者に漏れるのではないか、心配です。 |
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◇ 症状によって処方する薬や検査は異なりますが、基本的に健康保険の枠内で必要な検査と治療を受けることができます。初診の際には、必ず保険証・医療証を持参の上、来院して下さい。
なお、健康保険を使った場合でも、患者さんのプライバシーに関わる情報が外部に漏れることはありません。ご安心下さい。 |
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| ┏┓ 資料提供 博愛医院 (HAKUAI CLINIC)/医院長 医学博士 中村靖彦 |
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