お知らせ
RSウイルス感染症に注意 〜過去10年で最多!(2016年第38週)
この度、国立感染症研究所より公表された感染症週報によると、2016年第38週(2016年9月19日〜同9月25日)のRSウイルス感染症患者報告数が過去10年で最も多い、4,204例になったとして、「注目すべき感染症」として取り上げ、注意を促しています(第38週 2016年9月19日〜同9月25日、2016/10/7号)。
地域別報告数では、上位3位の都道府県は、第29週から第33週までは福岡県・大阪府・東京都でしたが、第34・35週は東京都・大阪府・北海道、第36週は東京都・神奈川県・大阪府(神奈川県と同数)、第37・38週は東京都・神奈川県・新潟県となっており、南・西日本から東日本へ推移している傾向があります。
年齢別(2016年第1〜第38週までの累積報告数)では、最も多いのが0歳で全体の41%、次いで1歳が全体の36%となっています。3歳以下が全体の96%、5歳以下が全体の99%を占めています。
性別(2016年第1〜第38週までの累積報告数)では、男性が54%と、女性に比べてやや多く見られます。
RSウイルス感染症は、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)による呼吸器感染症です。RSウイルスは、年齢を問わず、何度も感染・発症を繰り返します。特に乳幼児においては、母体から、RSウイルスに対する移行抗体が存在しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が、少なくとも1度は感染すると言われています。
日本では、毎年、冬期(11月から1月にかけて)の流行が多く報告されています。
主な感染経路は、飛まつ感染や接触感染などです。
主な症状は、感染後4〜6日間の潜伏期間の後、発熱や鼻汁などの症状が数日間続きます。ほとんどの場合、軽症で済み、数日〜1週間程度で治ります。重症化する場合は、咳がひどくなったり、喘鳴(ぜんめい=ぜいぜいする)が出たり、呼吸困難になったり、といった症状が現れます。
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