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病気・症状 事典


3.産科・婦人科(産婦人科)で扱う病気と症状

子宮肉腫(しきゅうにくしゅ)


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子宮肉腫(しきゅうにくしゅ)とはどのような病気のことでしょうか?

 子宮肉腫(しきゅうにくしゅ)は、子宮体部にできる悪性腫瘍です。子宮体部にできる腫瘍は、この子宮肉腫の他に、悪性腫瘍の子宮体ガン、良性腫瘍の子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)があります。また、子宮頸部(子宮の入り口付近)にできる悪性腫瘍の子宮頸ガン(しきゅうけいがん)があります。
 子宮肉腫は、子宮筋層や子宮内膜(子宮の内側を覆っている粘膜)の内膜間質(ないまくかんしつ)という組織から悪性腫瘍が発生します。一方、子宮体ガンは、子宮内膜の内膜上皮という組織から悪性腫瘍が発生します。
 子宮体部にできる悪性腫瘍のうち、子宮肉腫が占める割合は数パーセントで、稀な病気です。しかし、子宮筋腫と似ているため、良性腫瘍の子宮筋腫と安心していて、悪性腫瘍の子宮肉腫であったケースもあります。

何が原因で子宮肉腫になるのでしょうか?

 一般的には、突然変異による何らかの遺伝子異常に関係があると言われています。子宮体ガンの原因である、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌異常や肥満、高血圧、糖尿病などは、子宮肉腫の場合、関連がないとされています。



子宮肉腫はどんな症状が出てくるのですか?

 主な症状は、子宮体ガンと同様に、不正性器出血(生理期以外、また、閉経してからの性器出血)や帯下(おりもの)の異常・増加などです。また、腹痛や下腹部痛、下腹部の違和感などがあります。
 さらに、子宮が急激に大きくなった、閉経しているのに子宮が大きくなった、などの症状がある場合、子宮肉腫であることもあります。
 早めに専門医の検査を受けるようにしましょう。



先生! 検査や治療はどのように行われるのですか。

 (1)検査は、まず問診によって、症状を伺います。次に内診によって子宮の状態を調べます。さらに、子宮に異常がある場合、状態に応じて、細胞診検査(子宮内膜や子宮頸部の組織を専用の綿棒やブラシ、細いチューブなどによって組織を採取し、検査)や、組織診検査、超音波検査、MRI検査、CT検査、腫瘍マーカーなどを行います。検査による痛みはありません。
 (2)治療は、肉腫の大きさや拡散状態などによって大きく4段階の臨床病期(ステージ)に分類され、この臨床病期(ステージ)に応じて治療法が決まってきます。主に外科手術(子宮全摘術、両側付属器切除術、リンパ節の郭清(かくせい))、放射線療法、薬物療法を行います。
 症状と病態にあわせた専門医師による適切な治療を早めに受けて下さい。決して怖がることはありません。
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