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病気・症状 事典


3.産科・婦人科(産婦人科)で扱う病気と症状

骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)


関連する病気・症状:子宮付属器炎子宮頸管炎子宮内膜炎


骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)とはどのような病気のことでしょうか?

 女性の骨盤の中には、膀胱、子宮、卵管、直腸があり、それらを覆っている膜が骨盤腹膜です。この骨盤腹膜に炎症が起きたものが、骨盤腹膜炎です。

何が原因で骨盤腹膜炎になるのでしょうか?

 主な原因は、淋菌・ブドウ球菌・結核菌・連鎖球菌・大腸菌などに感染することで、子宮付属器炎(卵管炎、卵巣炎)子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)を起し、骨盤腹膜に感染が拡がり骨盤腹膜炎になります。最近では、クラミジアによる感染も多くなっています。
 また、子宮内に子宮内避妊器具(IUD)が入っている場合、子宮内避妊器具(IUD)を交換せずにいると、細菌が増殖し、骨盤腹膜炎を起こすこともあります。



骨盤腹膜炎はどんな症状が出てくるのですか?

 主な症状は、急性期(初期)には、下腹部の持続性の強い痛みや39℃以上の発熱、吐き気、嘔吐などです。子宮付属器炎等と比べ、重い症状が現れます。
 慢性期になると、骨盤内の臓器(子宮、卵管、卵巣、腸管等)が癒着を起し、下腹部痛や腰痛等の症状が現れます。また、癒着を起すと、不妊症の原因にもなることがあります。



先生! 検査や治療はどのように行われるのですか。

 (1)検査は、まず問診によって症状を伺います。次に、原因菌を特定するため、血液検査や子宮内を専用の綿棒で膣分泌物・子宮内分泌物を採取し検査をします。超音波検査を行うこともあります。検査による痛みはありません。
 (2)治療は、検査によって判明した菌に有効な抗生剤を用います。症状によっては、通院での内服薬や点滴治療、入院した上での点滴治療になります。特に急性期は、入院が必要になることが多くあります。また、慢性期では、外科的手術によって、膿瘍(のうよう)を切開することもあります。
 症状と病態にあわせた専門医師による適切な治療を早めに受けて下さい。決して怖がることはありません。
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